自分の世界 by.立佳
少し前になってしまうのですが、兵庫県立美術館に「だまし絵展」を見に行ってきました。
だまし絵とはトロンプ・ルイユとも呼ばれる美術の手法なのですが、
平面上の紙に描かれている絵画が陰影や色味の具合で立体的に見えたり、パッっと見は人間に見える絵画がよく見たら色んな物の集合体だったり、右から見たときと左から見たときでは見えるものが違う作品だったりすることです。
自分の目の錯覚や思い込みによって起こる錯覚を突きつけられることに、最初は凄く「おもしろいな」と感じたていたのですが、最後の方は脳の普段使わないところを使ったような感覚に正直疲れてしまいました。
芸術作品として、素晴らしいものがたくさんあって素直に感動したのですが、自分が錯覚していることや・思い込んでいることの裏にはなにか別のものがあったり、別の角度で物事を見てみると違ったものが見えてきたりということを、凄く分かりやすい形で提示されたような気持ちになりました。
一つのものには色んな面があるし、一人の人間にも色んな面があれば、一つの言葉にも色んな意味やそれを発する人の感情によってかわってくる。
そんなことわかってるつもりでも、すぐに自分が見たもので判断して、悩んだり落ち込んだりしてしまう。
自分が片面から見たものについてたくさん考えるんですが、本質が見えていないため勿論答えはでない。
色んな方向から物事を見ることに疲れてしまうというのは、普段、色んな方向から物事を見たり・考えられてはいないからなんじゃないかなと思いました。
そしてそれは、無意識に自分が見たくないものから目を逸らそうとしているからだと思います。
でも、見えたものが自分が見たくないものかどうかは実際見てみないとわからないですよね。
見えないものに怖がって世界を狭めてしまうなんてもったいない。
でも、そんなもったいないことを私はずっとしてきたんだと思います。
正直私は、凄く臆病者でビビリです。
だからって見ないふりや見えないふりをしていたら前になんか進めないし、何も変わらない。
周りが変わったときに、自分の変わらなさにやっと気づくなんてもう絶対に嫌です。
もっと自分の世界を広げたい。
今回改めてそう思えました。
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